【口呼吸の弊害】と【鼻呼吸の恩恵】
【口呼吸の弊害】
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1. 免疫力の低下
菌やウィルスが、冷たい空気とともに直接体内に入ってしまうことや、交感神経優位になることで免疫力が低下
- 唾液分泌の低下
口腔内の乾燥に加え、やはり交感神経優位による殺菌力の少ない粘性の高い唾液が出る
- 歯周病や虫歯による慢性炎症の発症
口腔内の乾燥により菌が繁殖し、虫歯や歯周病のリスクが高まる。
また、歯周病菌は体内に移動して、早産や肥満・糖尿病・動脈硬化(心疾患、脳梗塞)などの生活習慣病のリスクを増加させることが知られています。
- 不正咬合による咀嚼機能への影響
口が開きっぱなしになることで、姿勢が崩れ、顔面(表情筋)や顎周辺の咀しゃく筋の機能の低下→顎関節の異常や咀しゃく回数の減少が、唾液分泌の低下や消化能力の低下を招き、負のサイクルへ…。
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【鼻呼吸の恩恵】
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1. 体内へ入る空気の「加温・加湿・フィルター機能」
鼻は、身体の空気清浄機です。
今の季節は特に「冷たくて」「乾燥した」「ウィルス混じりの」空気となっていますが、
鼻というフィルターを通過することで、それらを改善し安全な空気を体内へ届けてくれます。
- 姿勢が良くなる
空気が鼻腔を通る際に姿勢の制御に関わりの深い、脳神経の一部である「三叉神経」を刺激し、意識せずとも背筋が自然と伸びて行きます。
また、口が開かないので頭のポジションも適正化。
- 口腔内の衛生向上
口が閉じている時間が長くなり唾液の分泌も促され、
上記の口呼吸の弊害をすべて予防できます。
- 動脈硬化など血管系の病気の予防
空気が通過する際に、鼻腔内で一酸化窒素という物質が一緒に体内に取り込まれ、
それが血管の拡張作用を促し、血圧などの低下に寄与します。
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